おいおい、そりゃないだろう。

ADHD(コンサータ服用中)で、現在彼女と同棲中のおばさんの考えていること。

たいせつなことばというものは

今日、私が彼女の言葉に共感できず、ただ少し元気づけて欲しいって思っていた彼女をどんどん嫌な気持ちにさせて、

それでも謝ることしかできなくて

 

いつもいつもそうなんだけど、彼女の気持ちがいまいち分からなくてどうしても嘘っぽい中身のない言葉をかけてしまう。

 

多分、そう言われて自分はどう思うかってすぐ考えられないから、気づいたら「そう言われてどう思ったか」よりも先に「こう言われた時はどう答えれば正解なんだ?」って考えになってる。

黙ってそんな意味のないことばかり考えているから彼女を追い詰めてしまって、

「あ、いま私追い詰めてる。」

って思ったら余計に正解ばっか考えて焦って。

 

その私の言葉を待っている彼女は本当に地獄のような時間を過ごしてる。

 

口を開いたと思えば

「いい訳」か、「これが正解だと思うんだけどどうですかね?」か、「まったく関係のない話」。

 

そんなもんだから彼女の口癖は

「あたまおかしくなる…」

 

 

そう言われても私はもうパニック状態なので

更に彼女の気持ちを考えず自分の考えを押し付け

 

しまいには彼女がもう嫌だと叫び

自分の頭を殴り

それを止めるわたしを殴る。

 

 

もうボロボロだ。どう見ても彼女は限界だ。

そんな時、普通の人ならどうするだろう?

 

わたしは、そんな限界を訴える彼女に対して更に自分のことしか考えていないことを思う。

 

「だってわかんないんだもん!」

 

まるで癇癪を起こす子供だ。いや、子供でも相手を傷付けていると思ったらそんなこと言わないだろう。

 

 

そんな癇癪を感じた彼女は、静かな声で

「いま、不貞腐れてた?」

と聞いてきた。

私は、嘘をつきたくなかったので

自分で自分を信じられないと思いながらも

「…だって、わかんないんだもんって一瞬思った…」

と正直に伝えた。

 

 

彼女は、泣いた。

「それはもう、ダメだよ…そんなこと思うならもう私たち終わりだよ…」

って、泣きながら小さい声で言った。

 

 

私は、それでもまだどうしてダメなのか、よくわかっていなかった。

 

「どんなに言葉で伝えてもらえなくても、気持ちだけは絶対に裏切らないって思ってたのに…」

とまで言われて、やっと、

わたしは彼女の気持ちも裏切ったんだ

と気付いた。

 

わあぁと泣く彼女に、いまちゃんと伝えないとダメだと思って、

 

気持ちを裏切ったわけじゃない

子供みたいに癇癪をおこしたけど、あなたを攻めたいわけじゃない

あなたは何も悪くない

私に悪気がないからってあなたが無理やり私の嫌なところまで受け入れなきゃいけないわけじゃない

 

私はあなたのことが好き

私のこと考えてくれるからとかじゃなくて、あなたが好き。

たとえ私のことを嫌いでもあなたが好きだよ

 

だから傷付けたくないし、大事にしたい

少し足りてないから嫌なことして傷付けてばかりだけど、このままでいいなんて思ってないから。なんとかしたいって強く思ってるからね

 

って、泣きながら鼻垂らしながらも落ち着いて伝えた。

彼女はずっと泣きながら聞いてた。

そしてそのまま涙を流しながら、

「ほんと…?」

「もう、あなたが何を考えてるかわからなくてつらいの」

「自分はすごくネガディブだから、嬉しかった言葉よりも傷ついた言葉とかの方がずっとずっと心に残っちゃうの」

「だから物よりも何よりも言葉が欲しいの」

「悲しい時は慰めて欲しいの」

と少し苦しそうに言い、その後

 

「あなたはいま私を大好きだって言ってくれたけど、わたしはその倍あなたが好き」

「あなたほど優しい人は知らない」

「こんなに自分をさらけ出してもながいことずっとそばに居てくれるのはあなただけ」

「もしも、二人の関係がダメになっても、ずっと友達で居て欲しい…」

 

と、私に伝えた。

四年半付き合ってきてはじめて、こんな言葉を言われた。

 

ずっと、嫌なやり取りを繰り返しては「お前なんか嫌いだ」「なんでお前と一緒に居るんだろう」「これからもずっと地獄だ」なんて言われてたのに

本当はずっとそんなこと思ってたなんて

馬鹿な私にはそのまましか伝わらなかったよ。

そんな風にずっと思ってたのに、わからなくてずっとひねくれてたよ私。本当に子供でごめんね。

 

 

だから、2人で少しずつでも前に進んでいこうって

わからなかったら何度も同じこと言うからって

言ってくれた。

 

 

なんて優しい言葉だろう。

なんて嬉しい気持ちだろう。

 

私は今まで何度同じこと言われても同じ失敗を繰り返して、でも何がいけないのかがわからなくて

でも「わからないこと」よりも「何度も同じこと言わせること」のほうが良くないって思って

それでわかったふりをして失敗してた。

 

だから、何回でも説明するって言ってくれる彼女の気持ちがすごく有難い。

そう思うだけですごく気持ちが楽になる。

 

 

気持ちがわからないって逃げるのはもうやめよう。

気持ちのこもってない薄っぺらいことを言うのはもうやめよう。

 

今すぐには無理でも、いつかは。

 

 

 

ああ、この日を一生忘れないで生きよう。